2011年4月1日金曜日

近視矯正の顛末その3 完結

そして、検査技師の人との話が終わると、


・アベリーノ検診の受診可否

について書類にサインをします。


これは品●のHPに詳しいですが、レーシック手術をするにあたって、遺伝子検査をします。

この検診には1万円が必要ですが、実際の手術のときには代金からその分が差し引かれるので、手術を受ける人は無料になると考えればいいでしょう。

ただし、当初「1万円を払って検査だけは受けておこう、手術についてはまだやるかどうかわからない」と思っていた私でしたが、結局アベリーノ検診を受けませんでした。


それは、この検査結果を「個人情報の保護」を理由に「郵送や電話での問い合わせには応じられず、手術当日に開示する」という説明が不満だったからです。


また、今回の事前検診でアベリーノ検診を受けずとも、「手術をすると決めた段階で受ければ、結局検診料金は前記のとおり実質無料」ということだったので、「様子見」の段階での検診は不要と考えればよいでしょう。


この後に、角膜の膜厚測定と医師の検診を受けましたが、この日は交通費以外に費用はかかりませんでした。

さて、その膜厚測定ですが、麻酔の目薬をさされた状態で、謎の測定治具が目に接触します。
「なんだろう?顕微分光膜厚計か?いやいや、そんなもん目に向けられちゃたまらん。きっとなんか違うやつだ。」と、おどおどしながら目をかっぴらいていたので、横でぴらぴら出てきたロール紙の生データはメガネをしていないこともあって、読み取れませんでしたので、5層ある各層の内訳データまでとれるような装置なのかどうかわかりませんでしたが、最終的に診察の際、こちらに開示されたのは5層トータルの膜厚でした。


膜厚の測定が終わると、その医師の診察が始まります。

診察言っても、特段することもなく、部屋を暗くしたりして目の表面状態を目視観察したら、あとは相談タイムという感じでした。


開口一番は

「手術には問題がない状態です。」
「角膜の厚みも大丈夫です。」

ということでした。


そこで、

・厚みが十分というのは具体的にどれくらいか?
・一般的な人の角膜は平均でどれぐらいの厚みなのか?
・さっき、手術に必要な厚さには下限値があるときいたが、どれくらいか?
・私の場合矯正でどれくらいの厚さを削るのか?

という質問をしてみました。


すると、
「あなたの角膜は478μm(5層全部で)」
「平均的には約520μmくらい」
「下限値は当院では475μm」
「あなたの場合アマリスで約90μm削ります」
ということだった。


加えて
「確かにちょっと薄めですが、これぐらいなら全然やっちゃいますね(レーシック手術を)。」
という話だった。


この医師は私と同年代くらいの男性で、ややチャラめだったが、その分正直な人だった。
この「やっちゃう。」は会話の足掛かりとして十二分であった。


ここで、私は医師を目の前にして短時間で考察をしなければならなかったが、
まず、考えなければならないのは、先の検査技師とこの医師とで数値的な誤差と下限値の表現の仕方の差異があるということ。

それをどうとらえるかということだ。


この部分はおそらくそれまでに受けたベルトコンベアーのような検査がヒントになっているだろう。
一つ一つの検査毎に1~2人の検査係がずらりと横に並んだ奇妙な光景だったが、全て20~30代の若い女性スタッフであった。


先の検査技師も30代の女性であった。


このクリニックが東京に本店(?)があり、全国の主要都市に支店(?)をもっていること、そして競合他社も同様の事業展開をしていることを考えると、不動産業者(おもに賃貸仲介)のような「1Fの会社から2Fの別の会社へ転職」みたいな同業他社ジプシースタッフが大勢いる業界なのではないだろうか?


つまり、先の検査技師の女性が「クリニックによっても異なりますが・・・」としていた説明の部分は彼女の過去に在籍していた別のクリニックのデータも含まれていた可能性がある。
あくまで推測だが。。


と、するとやはり、目の前にいるこの医師の出している数値がこのクリニックの下限値とみていいだろう。


前出の検査技師は「全部の厚みから、フラップと実際に削る厚みを引いた数値を問題にしていた」のに対してこの医師は「施術前のトータルの厚みに下限値がある」としている。もちろんこの「475μm」が私の角膜の各構成と実際に削る量を計算して補正してくれた上での数値かもしれない。


ただ、それでも下限値ギリギリの「478μm」なのだ。


レーシックが再矯正できると思っていた私だが、今回は一度に90μm削るのである。
仮に術後さらに近視が進んで、再矯正するときに3μm削るだけですむはずがない。
その時は【475-90μm】のホントの下限値を超えるから施術できない。


つまり、この「やっちゃう」は再矯正不可能な一発勝負であることを指している。
非常にリスキーな話である。


現にこれまでにも「やっちゃっている」この医師の放った「やっちゃう」発言には好感を覚えた。
こういったクリニック(あるいは「会社」と表現した方がいいかもしれない)の特性上、「基準値を超えていれば施術をする」という方向性は明らかなはずであるが、こうした失言があればこちらも本音で話やすい。


「この厚みであれば再矯正はできないですよね?」
という問いにはまさに「一発勝負だ」と答えてくれた。


そこで、取り留めもない会話をした後で、
「実際、近視を矯正するのには、メガネやコンタクトとレーシック等の矯正手術とどれがいいのか?」
と聞いてみた。


やっちゃってるアンタはどう思ってるんだ?って。


ちなみに、私が今までハードコンタクトで生活してきて、少しアレルギーが出てきたため、矯正手術を考えている。ということは伝えた後である。(ただ、今回の検査のために2週間前からメガネ生活をしている)


すると、
「レーシック等で得られる見え方は、メガネやコンタクトに劣る。」
「見え方だけで言えば、ハードコンタクトが一番いい。」
「矯正手術をすると、近視のときよりも早く老眼が来る。」
「メガネやコンタクトならば、度数や着用する/しないも微調整&選択できるが、手術すれば、その視力は当然外すことはできない」
「術後に老眼になると、結局メガネなどで矯正しなければならない。」
「老眼まではコンタクトのケアをしなくてよくなるが、正直言って経済的メリットはない。」

と、言った感じで「近視矯正手術を見切りかけていた私」の背中を押してもらった感じだ。


彼自身、明らかに「仕事」として施術をしているらしく、クレーム処理は担当医師のめまぐるしい変更と場合によっては他社への転院(転職?)が「やっちゃう」へのハードルを低くしている理由らしい。


それで、私は近視矯正手術をやめることにした。
当初はやりたくてしょうがなかったが、
⇒レーシックよりラゼック・PRKの方がいい
⇒測ってみたら角膜に余裕がなかった
という流れなので、
なにも近視矯正手術が悪いわけではない。

角膜の厚みに余裕があれば、ラゼック・PRKを受けたい。

ただ、「やっちゃう」クリニックよりも【その1】記載の眼科医院等の方がいいような気がする。
角膜の薄い私の場合で総合的に判断するとやはりコンタクトの方がよいようである。

もっとも、コンタクトを進めない眼科医もいるので、「取り外しができる矯正器具」のほうがいいということだろう。


問題なのは角膜が薄い=再矯正ができない
という点に尽き、仮に矯正後40歳で老眼が始まると、レーシックの優位性は今後10年間にとどまる。

その後は老眼鏡などが必要になるため、費用は10年間で償却するものと考えると、品●のアマリス●レーシックで、26万円、年間2万6千円となり、ハードコンタクトの維持費用を大きく上回る。メガネに至っては、もっと安い。


費用面に目をつぶっても、得られる視界はコンタクトに劣り、優位性はケアが楽なこと、コンタクトのアレルギー症状がなくなる(?)ことであるが、施術によって「遠視」と「ドライアイ」の潜在的リスクも発生する。


そのうえ、角膜のイジリしろが失われていることは将来の問題に対する対応策がより限定的になることを表している。


すなわち、「年間2万6千円の費用を投じてハードコンタクトのアレルギーを解消できるような徹底的なケア」を求める方が賢明だろうということになる。



【見え方】
メガネ   〇~◎
コンタクト ◎
レーシック 〇


【ケアの手間】
メガネ   〇
コンタクト ×
レーシック ◎


【経済性】
メガネ   〇
コンタクト △~×
レーシック ×


【拡張性】
メガネ   ◎
コンタクト ◎
レーシック ×


【老眼進行】
メガネ   △
コンタクト △
レーシック ×


【潜在的危険】
メガネ   〇
コンタクト △
レーシック ×


と、言ったところだろうか。

あと、漆職人なので、遠視になるのはヤダナァ~というのがあった。