2012年12月14日金曜日

いろいろと集めています。。

今月は資料収集月間になってしまって・・・(;´▽`A``

今日届いたのは、「建築知識」1998年12月号☆
建築用塗料の解説と各塗料ごととの塗装工程が載っている。
もちろん、うるしも建築用塗料と同列に解説されていて、結構詳しい。
初めて目にしたのは5年ほど前で、コピーも持っていましたが、

たまたまネットで見つけたので即購入 (●´ω`●)v

 「うるしを身近に!」の心の留め石の一つ☆



2012年12月12日水曜日

カエデ深皿(桐油)廃盤のお知らせ

今年は・・・、というか常になのですが、
「何をどう作るか?」
というのを日々ぐるぐると考え迷いながら、ぽちぽちと進んでおります。

「漆器」というのは、
基本的に「漆」という素材と「木」という2つの素材からなるものです。

だから、作り手は「漆」と「木」の良さを出したいと思いますが、
「漆」を立てると「木の杢理」が損なわれ、
「杢理」を活かすと「漆のよさ」もかなりオミットされてしまいます。

木工作家や、漆の方でも「木地師」の仕事がベースにある方は、
「杢理」に注力し、
漆器職人の仕事がベースにある方は、
「漆膜」の表情を大切にします。


さて、
私もこの「漆」と「木」の二つをそれぞれ活かしたいと考えて・・、
「漆」重視の「漆の器」と、
「杢理」重視の「木の器」の
2種類を同時に作って、役割分担しよう!
という方向でこの悩ましい綱引きに区切りをつけました。

・・・なのですが、
私自身は木工塗装の経験もあったので、
「杢理を活かす一番の塗料はオイルフィニッシュだ」
という木工屋さんのマターも知っていました。

そう、「漆」を塗っちゃった時点で「木の良さ」にある種のバイアスが掛かっていることも引っかかっていたんです。

なので、「いっそのこと。」で、漆ではなくオイルフィニッシュの器も作ってみました。

それが、このコです☆

KD-30 カエデ深皿(桐油)
材質 イタヤカエデ (板屋楓)
サイズ φ18×3.3(h)cm
オイルフィニッシュ(桐油)塗装


と、まぁ、そんないきさつで登場したこの商品ですが・・・。
このたび生産を終了することにしました。

理由は、この一年で日々ぐるぐると考え迷った結果、
「漆」という素材により注力してゆこう(o^∇^o)ノ
と、思ったからなのです。


ってなわけで、
「ほとんど木地代☆在庫一掃セール」を開催します♪

手作市場にアップしてみました☆
http://tzkuri.com/item/P5ByzWN9uHat

2012年12月4日火曜日

12月の展示会

ちょっと最近更新をサボっていました・・・(^^;;)
今回は12月に開催される漆の展示会のご紹介で~す!

まずは、


『 福田敏雄 漆のうつわ展 』

 
輪島の福田敏雄さんからご案内いただきました☆ 
 
大阪のうるしギャラリー舎林さんでの個展!
 
 
2012年12月7日(金)~12月13日(木)
会期中無休
11:00 am~6:00 pm
 
福田さん在廊日 12月7日(金)~8日(土)
 
普段使いのうるしの器、ぜひご覧ください☆
 
 
 
続いては、

『 柏原由貴子 平文・漆芸展 』

 
会場は京都東山の「GALLERY 葵庵」で。
 12月8日(土)~13日(木)
11:00~18:00
 
こちらもご覧ください(^o^)/

2012年11月18日日曜日

これまでの出展情報


「山之口アートフェア」

会期:2012年11月16日(金)~17日(土)
会場:堺市 山之口商店街
主宰:与謝野晶子生誕芸術祭実行委員会   
時間:10:00~16:00
ブース:②




「GOOD マーケット in 手作市場」

会期:2012年10月12日(金)
会場:梅田スカイビル・3Fステラホール
住所:〒531-6023 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号    
時間:11:00~20:00
ブース:F4
URL : http://tzkuri.com/project02.html




「京都アートフリーマーケット2012春」

会期:2012年3月23日(金)~25日(日)
会場:京都文化博物館 別館
住所:〒604-8183 京都市中京区高倉通三条上ル   
時間:11:00~17:00
ブース:中庭 G5ブース
URL : http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kafm/


「京都アートフリーマーケット2011秋」

会期:2011年9月23日(金)~25日(日)
会場:京都文化博物館 別館
住所:〒604-8183 京都市中京区高倉通三条上ル   
時間:11:00~17:00
ブース:G4ブース
URL : http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kafm/


「堺アート・ワールド 2011」

会期:2011年7月23日(土)~24日(日)
会場:堺市産業振興センター
住所:堺市北区長曽根町183-5   
時間:10:00~17:00 (23日は12:00~)
ブース:23ブース
URL : http://www.n-a.jp/sakai_art_world/


「ろいろ記念日」


出展作家:西谷 玄武 西谷 聡子 津留 智子 東井 美紗子
       藤井 麻 堤 亜子 丸山 智洋
会期:2011年6月16日(木)~6月21日(火)
会場:うめぞのギャラリー
時間 11:30~19:00
住所:〒604-8215 京都府 京都市中京区不動町180 
 
URL : http://www.umezono-kyoto.com/cafe/




「名古屋クリエーターズマーケット」

会期:2010年12月11日(土)~12月12日(日)
会場:ポートメッセなごや3号館
時間:11:00~18:00
URL : http://www.creatorsmarket.com/


「うるしALLフロンティア」


出展作家:東井 美紗子 黒木 絵里 下出 宗明  村田 迦奈子 
       川島 美央 瀬古 昌幸 天 ヒロユキ(丸山 智洋)
会期:2010年11月18日(木)~11月23日(火)
会場:うめぞのギャラリー
時間 11:30~19:00
住所:〒604-8215 京都府 京都市中京区不動町180   
URL : http://www.umezono-kyoto.com/cafe/




「漆器の井助 - 漆器展示会」

会期:2010年10月23日(土)~10月24日(日)
会場:京都産業会館9F
時間:9:00~17:00
URL : http://www.isuke.co.jp/


「京都アートフリーマーケット2010秋」

会期:2010年9月18日(土)~9月20日(月)
会場:京都文化博物館 別館
ブース:推薦作家Aブース
住所:〒604-8183 京都市中京区高倉通三条上ル   
時間:10:00~18:00
URL : http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kafm/



2012年10月23日火曜日

あまから手帖にチョイ載りしました☆

本日発売のあまから手帖11月号で「関西うつわツウ」っていう特集が組まれていますが・・・、
紹介されたお店の商品としてチラっと掲載されましたぁ~ (●´ω`●)v
P66 うるしギャラリー舎林さんの紹介ページで~す(^o^)/

 

あまから手帖11月号」
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200645927

2012年10月15日月曜日

『Good Market in 手作市場』



先週金曜日、梅田スカイビルでクラフトマーケット「Good Market in 手作市場」が開催されました。

平日にもかかわらず、おいでくださった皆様!ありがとうございましたっ☆
とても天気がよく気候のいい一日でした(o^∇^o)ノ

今回も春の京都アートフリマと同じく木工作家のはぶようこさんと共同で出展しましたが、他にも木工の作家さんのブースがあったりして、やっぱりこういうイベントでは出店とかこつけて本拠地を設営し、ゆっくりと会場を物色できるのが参加者の醍醐味というものです♪

そして、今回の戦利品!!

①カツラと黒檀のスプーン


②神大カツラとホウの木の寄木のキーケース

わーいわーい\(o⌒∇⌒o)/


・・・・あ、もちろん私自身もいろいろやってましたヨ。
今回はお父さんの初陣でもありました☆
リボルテック目玉おやじがお椀風呂モードで商品の中に紛れております (;´Д`A ```
 
その甲斐あってか、今回はとても好調なイベントでした。
 
ありがとうございました(o^-^o)
 
次回は、来月16~17日に堺市でのイベントに参加します☆
 
 
 

2012年10月2日火曜日

うるしが固まるまで・・。

 うるしって塗ってからどれくらいで固まるのか?


 昔から「漆器は塗りあがってもまだ半製品、すぐに納品しないで上塗り後は自分のところで100日間養生して、ようやく完成品」というように、作ってからおよそ100日程度できあがった漆器を養生する慣習があり、これが漆器に塗られた漆の硬化反応が「おおよそ完了する」期間と言われています。


 一般に、うるしは塗った翌日には指で触れるくらいには乾いていて、1週間もすると指を強く押し当てても傷がつかない程度には硬化します。
 しかし、それでも化学的な反応は途中で、本当に「うるしが乾いていると言っていい状態」になるはもっと先の段階になります。


 最近、うるし部のみなさん(?)とそんなお話で盛り上がっていたこともあって、パラパラと文献をあたっていたら、ちょうどいいデータを見つけたのでご紹介します。

 下記のグラフは「うるしを塗ったあと20℃、0~95%の相対湿度環境で一定期間塗膜を養生した時の不溶化率」のグラフです。


(見城敏子氏『漆塗膜に関する研究』より)


 縦軸は「不溶化率」を表し、これはたとえば、塗膜1gを酢酸に漬けたあとに重さが0.9gに減っていたら不溶化率は90%というようなイメージのもので、「うるし膜がどれだけ固まっているのか?」を測る指標になります。
(※ 実際の生データでは試料は1gではありません)

 横軸が時間を表し、左の小さいグラフでは「うるしを塗った後~25時間」までの最初の約1日間を「時間」で表したもので、右のグラフが「うるしを塗った後~100日間」までの長いスパンを「日」の尺度で表したものです。

 つまり、「左のグラフ」→時間の単位が大きくなって「右のグラフ」へ続く・・という見方です。
なお、「うるし膜」は水溶性の成分や水分自体も含有していますので、どんなに時間をかけて硬化させても「不溶化率」が100%になることはありません。

 左側のグラフからは、ごく初期の塗膜硬化の立ち上がりでは95%RHの高湿度環境で不溶化率の上昇が著しいことがわかりますが、やがては鈍化して、より低湿度環境で硬化させた膜に追い越されていく傾向が見て取れます。

 昨今は、「うるしは加湿雰囲気で硬化させる」という話が独り歩きしすぎていて、どぼどぼに濡らしてした極端な高湿度環境で硬化&養生されるケースもあるのですが、それではかえって弱い塗膜になってしまいます。
 昔から「ゆっくり乾いた膜ほど強い」と言われていて、そのことがこのグラフからも見えます。

 
 さらに右側のグラフをみると、概ね塗装後40日間で55~95%RHの環境で硬化&養生している塗膜の不溶化率は上限と思しき値で一定になっているように見えるのが判ります。
 また、43%RH硬化のサンプルはまだグラフが上向いており、グラフの傾向から100日よりもっと後になれば55%RH硬化の塗膜よりも不溶化率が高くなると考えられます。
 そして、0%RHの環境の物は全く不溶化率が上がっておらす、「固まっていない」ことが読み取れます。


・高すぎる湿度はダメですが、全くないのもダメ。

・低湿度環境の方が塗膜の初期硬化は遅めだが、最終的な不溶化率は高くなる。

・55~95%RHの環境では、概ね塗装後40日間で不溶化率が頭打ちになる。

ということがこのグラフからはわかりました。
 「不溶化率が頭打ちになる」あたりが「うるしが乾いていると言っていい状態」と見ていいでしょう。
 こうなるとうるし膜は爪でひっかいても傷もつかない、酸にもアルカリにも耐える実用強度を持ちます。


 さて、うるしが固まるまで概ね40日間というわけですが、これは実験のために「塗り1回分」程度の膜厚を単体で塗装したサンプルでのお話です。

 実際の漆器は、1工程の間にそれぞれ40日間も養生期間を置くことはありませんから「一見乾いたように見えるし、研いだりもできるけれど、化学的には本当は乾ききっていない状態」のまま、何層も塗り重ねていることになります。

 その結果、塗り重ねた分だけ下の層のうるし膜は酸素との反応が遅くなりますから、仮にこのグラフのように「漆器に塗られているうるし膜全体」の不溶化率を描くとしたら、その線のカーブも緩やかに上昇することなり、「乾いていると言っていい状態」が来るのは塗装後40日よりもだいぶ後になることが想像できます。

 もちろん「漆自体の反応性」や「気温」、「塗装工程・塗った回数や厚み」によって変わってきますが、 これが、塗りあがった漆器を「おおよそ100日間」養生しておく理由なんだろうと思います。




■余談ですが・・・■

 塗装後40日間程度でこのグラフからは「不溶化率が頭打ちに」なっているように見えますが、実際にはこの真横に伸びているように見える線もほんのわずかに上へ向かっているようで、塗膜の硬化反応が完全に終結するのはさらにもっと後だと言われています。
SCASの豊島 清氏によれば、その期間は8年ということですが、一方で漆器に塗られた漆の塗膜は「硬化反応が完全に終結する」まえから、(これはとてもゆっくりしたスピードですが)すでに劣化も始まっています。

つまり、意図的な実験環境を整えない限り「完全に硬化していて劣化もしていないうるし膜」という状態は、通常の漆器塗装の環境では作れないということになりますね。


なので、よくうるしのセールストークで用いられる
「完全に硬化したうるし膜は何者にも侵されない」という表現は、
「うるし膜には水溶性の成分があり、珈琲にさえ溶け出す」という漆のメイン樹脂であるウルシオールから出発した硬化膜以外の含有成分が「何者か(たとえば水とか)に侵されてしまう」ということと、確かに完全に硬化したと言えるような状態になればまず溶けることはないであろう「ウルシオールから出発した硬化膜」も、おそらくその漆器のそれは「完全には硬化してはない」よ、という現実によって明らかなウソということになっちゃいますね。


2012年9月17日月曜日

Good Market in 手作市場 出展します

来月、10月12日(金)に梅田スカイビルで行われるハンドクラフトのフリーマーケットイベント
「Good Market in 手作市場」に出展します☆


今回は、木工作家のはぶようこさんとの共同出店になります(o^∇^o)ノ

はぶさんは私とは工芸学校の同期で、卒業後は箱根で寄木細工のお仕事をされていました。
現在は滋賀で、カワイイ葉っぱの小物を作っておられる作家さんです。

その作品の一例をご紹介すると・・、

 葉っぱ型のキーケース
 
葉っぱの形を、その樹の木材で形作っている作品。
柾板の木目で葉脈を表現しています☆
オイルフィニッシュ塗装になっていて、手触りもよくとってもカワイイ逸品。
鍵が1本収納可能です(≧ω≦)b
 
 

葉っぱ型のバッグチャーム
 
こちらは、さらに多くの種類の樹の葉っぱをその材で成型した作品。
色合いもたくさんあり、理科の勉強になるかも・・。 
森ガールの皆さん必見ですよ(o^-^o)/
 
 
そうそう、すっかり忘れてましたが、私も漆の小物をいくつか出品します。
初めて開催されるイベントで、どんな雰囲気になるのかわからないので、とりあえずお手軽路線を行ってみようかと思います。
 
 
 梅田にお越しの際は、ぜひお寄りくださ~い(=´Д`=)/
 
 
 
 
「GOOD マーケット in 手作市場」

会期:2012年10月12日(金)
時間:11:00〜20:00 ※ 最終入場 19:30まで
会場:梅田スカイビル・3Fステラホール
ブース:F-4 「うるしと木の小物と器や」

2012年8月29日水曜日

モニャラさんへ行ってきました☆

ちょうど東京へ行ったおり、先月からお取り扱いをいただいております、
「手仕事の生活道具店 (esi)monyara -モニャラ-」さんへ行ってきました。




とってもレトロなビル、「東京貴金属會館」って、書いてあります。
窓の意匠が特徴的です。

中に入ってエレベータに乗ると・・。


目的地は5F、4Fまで行ったら階段に乗り換えです(^o^)/
階段の表示がカワイイ (●´ω`●)



その階段を上ると入口。

 
店内にはいろんな作家さんの生活道具。
ブリキの缶が気になります(o^-^o) 



東京台東区においでの際はぜひお寄りください\(o⌒∇⌒o)/


(esi)monyara  -モニャラ-
http://www.esi-monyara.com/

〒111-0051
東京都台東区蔵前4-20-8 東京貴金属會館5階 501

2012年8月20日月曜日

漆を科学する会 研究発表会に行ってきました☆ その2

研究発表会2日目のメモ

2日目は、先ず京都府立大生命環境科学研究科の石崎陽子研究員の発表。

3、うるしの木がウルシオールを作る仕組みの遺伝子特定のための研究。
  優良な漆液を出す樹の個体特定に結びつける遺伝子解析の研究。


という、「遺伝子」がテーマの発表内容でした。
この辺になると、専門的な実験経過の説明は私の知見ではチンプンカンプンに近い状態でしたが、
「求めていること」は明確で、大変興味深いお話でした。


ちょうど、この発表の3週間前に京都新聞で、このテーマに関する記事がありました。

【京都新聞】
丹波漆再興、科学で支援 府立大教授ら遺伝子解析

発表では、この記事でも取り上げられている
「漆の主成分ウルシオールの合成にかかわる酵素遺伝子の絞り込み」
と、
「丹波うるしに特徴的な遺伝子の特定」
という2つのテーマについてのご説明がありました。


「遺伝子」という分野に全く知識のない私のざっくりとした理解では、

①うるしの主成分、ウルシオールを合成する酵素遺伝子を捜索中⇒現状ではまだ特定できていない。

②日本産、中国産、あるいは日本国内でも浄法寺のものと丹波のものは、樹種が同じでも遺伝子で産出地を特定できないか?その識別を行うために遺伝子のどの部分を見ればいいのかを探している。

③ ②の産地やその近縁関係を特定する遺伝情報の候補と①のウルシオール合成にかかわる遺伝子の候補は別の部分なので、産地による遺伝子の差異がそのままウルシオールの合成の差異にはつながらない。
⇒つまり「〇〇産と特定できること」と、品質を関連づけることはできない。

④ ①と②をつなげること、すなわち記事のような「優良な樹の近縁の特定」に結びつけるには、まず②の研究から丹波種として認められるものを特定し、さらに①のウルシオール合成遺伝子の特定と、その差異が採取された「うるし液」とどういう相関関係があるのかを明らかにしたうえで、「丹波に土着の樹個体」かつ「良質なうるし液をつくる個体」を明らかにしていく作業が必要。

ということでした。

うーん、難解 ( ´・ω・)


そして、①の「ウルシオールを合成する酵素遺伝子」。

こやつが特定されれば、うるしの樹以外の生き物から「うるし液」を採取する遺伝子組み換え技術が誕生する道が開けてくる
・・・というお話もありました Σ(°д°;;)

確かに、現状で一から化学的にうるし液を合成しようと思うと、日本産の漆を樹から採取するよりもコストがかかって割に合わないということですから、そんな技術が開発されれば、うるしがもっと身近になるかもしれません。

もっともこの手の話は、熱心な植樹活動を行いうるし掻きを再興しようと活動されてる方々からは反発を受けそうですが、一方でこういう技術が育たなければ、うるしっていうものがホントに無くなってしまうかもしれないというのも、やはりその通りだと思うので、今後の研究に期待したい感じです!



最後のブータンの発表は下記に詳細な資料が公開されいますので、こちらをご覧ください☆
http://uuair.lib.utsunomiya-u.ac.jp/dspace/bitstream/10241/7905/1/62-1-matsushima.pdf

2012年8月18日土曜日

漆を科学する会 研究発表会に行ってきました☆ その1

うるし界の数少ない学会(?)である漆を科学する会の研究発表討論会が
先月末の27日(金)~28日(土)に、東京お台場の都立産技研で行われました。


地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
http://www.iri-tokyo.jp/


ちなみにこの「漆を科学する会」、うるしの材料科学分野を研究されている錚々たる研究者の方々が参加されています。
【漆を科学する会】
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/urushi/

なので私も、普段うるしの研究論文でお名前を拝見するばかりの研究者の方たちを目の前にして、完全にミーハー状態でした(;´▽`A``

さて、今回の発表テーマはズバリ「中国産うるしの再考」といった感じ。

発表内容は


1、最新の中国うるしの植栽地の調査と成分分析

2、中国産漆の輸入の歴史
(かつての輸入うるしのカサ増し問題とその解決への道のり、うるしの輸入自由化にあたっての中国の各産地の品質調査とルートづくりのお話。)

3、うるしの木がウルシオールを作る仕組みの遺伝子特定のための研究。
  優良な漆液を出す樹の個体特定に結びつける遺伝子解析の研究。

4、ブータンでの漆採取と漆器製造の調査報告

などなど、興味津々の2日間でした☆

また、最近個人的に興味のある「黒の時代」という日本人が朱色の漆を800~1000年間まったくと言っていいほど塗らなくなった期間の謎、についても色んなお話を伺えてよかったです(●´ω`●)v



以下、細かい内容を備忘録としてメモメモしま~す☆

1、最新の中国うるしの植栽地の調査と成分分析

科学する会では過去何度も中国産うるしの調査をされていますが、今回は平成23年の調査報告を京都府福知山市のうるし掻きの資料館と体験施設の「やくの 木と漆の館」の小野田氏がレポートされました。

道具や採取方法の紹介などと共に、資源量の状況や成分分析と日本産うるしとの比較報告などがありました。


中国式うるし掻き釜と、採取用の塩ビシート

資源量は農地改革が進んだ結果、以前漆林だったところが切り開かれてよりお金になる作物の栽培に切り替えられていて、漆の木はそういった作物が育たない手つかずの場所(2000m級の高地)に限られてきている・・ということでした。
ただ、それでも絶対量は多いため、近々にどうこうというほど壊滅的ではない模様でした。

品質面では以前から、うるし屋さんからは「近年の中国産うるしは日本産うるしよりも品質が良い」という情報が伝わっていましたが、今回の小野田氏のレポートでも、
①中国城口産→②茨城大子産→③岩手浄法寺産→④京都府夜久野産の順で品質が良いという発表がありました。


調査検体の数が少ないのでこれだけで産地の優劣を決することはできないとは思いますが・・、やはり分母の絶対数が多い分中国産の方がいい漆がたくさん取れるというのは自然なことでしょう。


ところで、以前から国内には「中国産うるしはウルシオールの量が少なく、水分量が多いので腐敗臭がして品質が悪く、日本産うるしはウルシオールの量が多くて品質がいい」という意見を言う人たちがいます。


これは小野田氏の発表やこれまでの科学する会の調査結果が、「中国産うるしは日本産うるしと同等かそれ以上」としていることから考えると、たいへん矛盾があります。


その矛盾について説明をしてくださったのが、
2、中国産漆の輸入の歴史
を発表してくださったのが、戦後から現在に至るまで漆の輸入実務に携わっておられるコバラックの小林社長でした。

現行の中国産うるしは日本のそれと科学的にその成分が同じものであることが知られています。
ところが、戦後の中国産は日本産に比べて品質が悪いといわれてきました。

これは、かつての中国産うるしが水で薄められたカサ増し状態で輸入されたため腐りやすかったためで、中国側が経済の改革開放前の共産主義バリバリ状態で対日本のうるしの輸出窓口が1つしかなく、そこに集められた中国の各産地のうるしが固形分(水以外の揮発しない成分)を62%になるように水で薄められて調整されていたことからおこっていたものでした。
これに対してうるしの供給をほぼ中国一本に頼っていた日本側はその状態を泣き寝入りで受け入れるしかなく、この薄められた漆のせいで「中国産は腐敗臭がして品質が悪い。」というイメージが出来上がったということでした。
従って、よく漆関係の資料で「日本産うるしはウルシオールの量が多く〇〇%程度あるが、中国産は60%程度しかない。」というような記述がみられますが、実際に現地で採取した漆そのものを、日本のうるしと比較しても、成分濃度に大した差異はないのです。
また、この品質差には「うるしの採取方法」が関連しているのではないか?という意見もありましたが、これも科学的分析で、違いはないという見解が出ています。

その後、紆余曲折を経て、90年代に中国側の集積窓口を2本化することで中国国内での競争を生み、「水によるカサ増し」を辞めさせることに成功し、中国産漆の品質は全体的に向上します。
ただ、この状態でも「ある産地の低品質のうるし」と「別の産地の高品質のうるし」はまとめられて「中国産の、しかしカサ増しは行われていないうるし」として、ある程度均質化されていたようです。

さらに時代が下って、中国のWTO加盟に当たり、うるしを中国の生産産地から直接購入できるようになり、高品質のうるしが取れる漆産地に絞って輸入ルートを開拓することが可能になりました。
これによって、日本産の100倍の資源量がある以上、その中でよいものだけを選んで持って来れば、日本産の品質を上回る中国産うるしを入手することができるようになったわけです。

前述の小野田氏の調査された産地は、そんな優良うるしの産地の一つでした。


しかしこの自由化によって、良くも悪くも「中国国内で行われていた低品質と高品質の均一化」は必須のものではなくなりました。
その結果、より低品質の中国産うるしを選んで輸入することも、一方では可能となりました。
このため、日本国内では「日本産より​も品質の良い中国産」と「やや旧来に近い腐敗臭のする中​国産」の両方が流通している状況になっています。

日本側にも固形分が薄くてその分安いうるしを​求める業者があり、そういった業者が販売した「中国産うるし」が、「中国産は腐敗臭がして品質が悪い」という誤解を解消できない原因になっているというお話でした。




2012年5月16日水曜日

吉田漆器工房 蔵出し市

明日、5月17日から大阪あべの「漆ギャラリー舎林​」さんで「吉田漆器工房 蔵出し市」が開催されます!
 ⇒「漆ギャラリー舎林」ホームページ

輪島の上塗り師、吉田さんの工房のアウトレ​ット品や先代の作品が破格で大放出!という企画ですが、昨日ひそかに​内覧しちゃいました☆

その中で、個人的に「これは!!」と思うものをピックア​ップでご紹介します☆
(ちなみに、舎林さん公認!)

やばいです。作ってる人なら「え?これをこの値段で売る​の?」と、ビックリするくらいの破格ですΣ(°д°;;​)



推奨掘り出しもん その①
『どでか椀(商品名は私がテキトーに呼んでいるだけです)』
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かなり大きめのお椀で、なんと18,900円 Σ(°д​°;;)
これだけデカいと目玉の親父も大満足の入浴が楽しめマス​(^^)/

1205152
どれくらい大きいかというと・・・、
右側に通常サイズの椀を並べてみると、こんなにデカい!​!
通常の3倍はあります\(o⌒∇⌒o)/
作ってる人ならわかる!
このデカい椀の木地がいくらするかを考えれば、この値段​は破格だ!


推奨掘り出しもん その②
『梨地の吸い物椀(蓋付き)』
1205153
な、なんと15,750円!!
これも綺麗に外側が梨地になっていますが、材料高騰のい​ま、この値段でこのクラスの椀は絶対に手に入りません(​ノд・。)

これはチャンスです!


推奨掘り出しもん その③
『手桶』
こ、これは完全に趣味の世界です(●´ω`●)ゞ
個人的には今回の展示品の中で一番のお気に入り☆
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内も外も、ガッツリ本気の上塗りがされています!
凄く手間のかかっているものですが、なんと50,000​円です。
お茶道具に使ってもよし、パーティーでお酒の瓶を保管し​ておくにもよし(≧ω≦)b
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上蓋はこのようになっています。
ヤバイです。
欲しいです。
スゲー欲しいです。。。(=´Д`=)ゞ


ほかにもお得なものがいっぱいです(●´ω`●)

早い者勝ちですよ~(o^∇^o)ノ


2012年3月27日火曜日

「馬 tazuna」さんのバッグ

京都アートフリーマケットなど、関西圏でのアート&手作りイベントで大人気の「馬 tazuna」さんのバッグ☆
私は赤色のを持っています(≧ω≦)b
お気に入りの逸品 (〃 ̄ω ̄〃v

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イベントなどでは、いつも早々に売り切れてしまうため、同じイベントに出展している作家たちは、事前搬入のときから「どれを買おうかと」目を光らせているというウワサもあります(^^;)

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先日の京都アートフリーマーケットでも、会場を行く人、出店している作家さん、tazunaバッグの所有率はかなり高い??

本当によく見かけます(^o^)/

私は、昨年秋のフリマのときに、この赤いやつを搬入のときに見つけて一目ぼれしたのですが、「自分の方の展示で軍資金をためてから!」と、一呼吸を置いているうちに売り切れてしまい、非常に悔しい思いをしました(ノд・。)

その後、どこで手に入るものかと検索して、京都百万遍の手作り市で入手したものです☆

ってなわけで、関西圏でのアート&クラフト関係者の間では定番のバッグのご紹介でした(=´Д`=)v

「馬 tazuna」さんのブログ

2012年3月25日日曜日

嵐を呼ぶ、京都アートフリーマーケット2012春

京都文化博物館でのアートフリーマーケット、
毎年春と秋に開催されていて、私もコンスタントに参加しているの​ですが、今回は記憶に残る会期になりました!

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まず、会期の3日間を通しての鬼のような冷え込み ((((;゜Д゜)))
もう3月のおわりとも思えないほどの寒さで、凍死しそうでしたが​、追い打ちをかけるように3日とも降雨!!
しかも、初日は終日雨。
2日目は半日雨。
3日目ははれと見せかけて、時々雨。

そんな中、展示販売に立っていると、
初日の悪天候に気落ちしつつも、
「まぁ、今日は平日でこんな天気だから・・」
と言い聞かせて、
朝は青空を眺めつつ京都へ向かうと・・・、
現地は雨の2日目。
それでも時折晴れ間も見えて人手も戻ってきて、お店も好調(〃 ̄​ω ̄〃v
で、気を取り直して、
天気予報では晴れと期待の3日目・・・。

つまり今日は、博物館の企画展であった葛飾北斎展の最終日という​こともあって、「ついで」で流れてくるお客様にも期待大☆と、他​の作家さんとも盛り上がっていたところ。

まさかの、博物館で火災発生っΣ(°д°;;)

周辺にはパトカーと消防車と救急車のサイレンがけたたましく鳴り​響き、お客さん共々出展作家たちも「避難せよっ!!」の号令で会​場から締め出され、寒空の下、予報には無かった雨に打たれて約一​時間ほど、「安全が確認されるまで・・」会場外で待たされ・・。

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結局、火災の影響で千秋楽の北斎展も打ち切り中止となり、博物館​はチケットの払い戻しを求める来場者と、応対するスタッフ、そし​て火災の後処理をおこなう警察&消防でモー大変(・ω・;)

【NHKニュース:博物館でぼや 700人が避難】

そんな中、なんとかフリーマーケットだけは再開し、時々雨に降ら​れながらも無事終了☆

・・・で、蓋を開ければ、京都アートフリーマーケットに参加した​中ではささやかながら過去最高益を記録しちゃったりなんかして。​。

なかなかの悪条件が驚くほどかさなった中、
今現在の私が程よい疲労感で「ほわ~っ」とできているのは、
来てくださった客様のおかげさまなのです。

ありがとうございました(≧ω≦)b


2012年2月19日日曜日

「京都アートフリーマーケット2012春」

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来月、3月23日の金曜日から3日間

京都文化博物館で開催される「京都アートフリーマーケット2012春」に出展します(o^-^o)v

今回は木工作家の方との共同出展になりま~す☆

例によって、ブースの場所は本館と別館のあいだの中庭スペースに出展しています!


【G05ブース】でーす!!

こういったイベントでは普段販売していないような、掘り出し物や試作品も置いています♪
ぜひ遊びに来てくださいね (o^∇^o)ノ

また、他にも素敵なブースがたくさんあり、私自身もいつも見て回るのが楽しみなイベントなのです☆


詳しくは、主催者HPでご確認くださいませ!