2013年10月31日木曜日

展示会ハシゴの巻!


同じ日に、展示会&作家さんのお話会を2件行ってきました☆
京都→大阪移動で疲れちゃいましたけど、楽しかった(o^∇^o)ノ


まずは、京都のおわんや巧さん「山本英明・隆博 二人展」へ!

こちらでは普段、うるし教室をさせていただいてるので、通いなれたものです(笑)
あ、ちなみに生徒さん募集中です\(o⌒∇⌒o)/


右の奥へずずっと・・入ると。


山本隆博さんと、お父さんの山本英明さんの作品が並べられていました。

長らくお二人で作業されてきたので、山本英明さんが亡くなられた後も2人で手がけてきた器がまだまだ沢山ストックされているそうです。

定番の汁椀に、立山椀、桧椀など、「塗師屋のたわごと」(角川書店 2002年)参照の逸品がズラリです☆

山本さんの汁椀は、昔はもっと小さかったそうですが、山本英明さんが「木がもったいない」と、できるだけ大きく木取しようとして、今のサイズまでだんだんと成長していったそうです。


お話会では、明漆会の沢口滋さんが監修された漆の道具のビデオを見ながら、山本隆博さんが道具や漆について、お客さんの質問に答え・・というか殆どマシンガンのように講演されていました(笑)

個人的には、山本英明さんの最期のお仕事(実験?)であった桧椀についていろいろと伺えたのがとても参考になりました(●´ω`●)v

あ、ちなみにこれも「塗師屋のたわごと」参照ですが、「紅茶盆」が在庫のみだそうです!!
全国の山本ファンの皆様、お急ぎください☆



で・・・、結構長居させていただきましたが、急いで大阪へ移動し、(`・ω・´)」

阿倍野の漆ギャラリー舎林さんで「戸枝恭子の漆展」の戸枝恭子さんお話会へ参加しました☆
まぁ、わりと、ギリギリで着きました・・(;´Д`A ```

戸枝恭子さん
戸枝さんは漆絵が魅力的な作家さんです。

私個人は、戸枝さんの緑色の色漆が大好きで、ひそかに「戸枝グリーン」と呼んでいます☆

で、これをゲット(≧ω≦)b


3年に一度、舎林さんで個展をされているのですが、その3年前には、「気にしていたけれど、買おうと決意して電話したら・・もう売り切れましたと、無情の連絡を受けた一品」です。

3年目にして、無事ゲットできました(笑)

そして、お話会へ。

戸枝さんが、うるし絵に傾倒していったきっかけ、その後の作品作りの仕方、細かい作業の仕方や裏技など、とっても興味深いお話でした。

漆の加飾というと、蒔絵ばかりを考えてしまいがちですが、漆絵の魅力というのを改めて教えていただいたひと時でした☆


スケッチから始まる図案の試行錯誤、そこから器に絵を入れる、塗りと一体化させる。

絵の仕事をしない私には想像しきれない部分が多いですが、一つの絵が器につくまでの思索の厚みが垣間見えた瞬間でした。


2013年10月6日日曜日

おわんや巧 「山本英明・隆博 二人展」

京都、おわんや巧さんで、
鯖江のうるし職人
(故)山本英明さんと、息子さんの隆博さんとの親子二人展が開催されます。


おわんや巧
http://www.owanya-takumi.com/

10月19日(土)~27日(日) 会期中無休
11:00-18:00

在廊日:10月19・20日、26・27日(山本隆博さん)



山本隆博さんのお話会

10月19(土)
14:00~
参加自由

『手仕事の世界・漆器作りの要具』の映像(約40分)
を見ていただいた後いろいろなお話をしていただきます。
漆の仕事の事、材料の事、お父様の英明さんの事・・・。
山本さんお住まいの福井のお菓子をいただきながら、楽しいひとときをご一緒しませんか。

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山本英明さんは、とにかく沢山仕事をする方で、亡くなられた今も多くの作品が残されています。
また、仕掛品も息子さんが引き継いで作られているそうです。

私も先日、
山本英明さんが漆職人としての集大成として手がけられた桧の漆椀をゲットしました(●´ω`●)☆

うるし好きの方必見の展示会です。
是非ご覧ください\(o⌒∇⌒o)/

2013年10月1日火曜日

MIHO MUSEUM 『朱漆「根来」-中世に咲いた華』展


ヤバイです、スゴイです、この展覧会っ(※・Å・※)

行ってきたのは、ちょうどひと月前の9月1日。
会期の初日でした☆


『朱漆「根来」-中世に咲いた華』展

MIHO MUSEUM (ミホ ミュージアム)
滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
http://www.miho.or.jp/


滋賀県の山奥にある、秘密基地的な美術館MIHO MUSEUMで9月から始まった「根来」展に、漆業界人の団体ツアーでお邪魔してきました(o^∇^o)ノ

根来って、いままであんまり興味なかったけど、あ、いや、現在でも擦れた感じのワビサビみたいな観点では特に注目したりしないんですが・・・、凄いのがありましたよ、ホント ((((;゜Д゜)))

ずばり、No288の三ツ椀ですぅ~(●´ω`●)

何がすごいってこれ、玉縁のついた古いお椀が例によって朱が擦れて下の黒が出てる・・っていう根来な風貌なんだけれど・・、椀の内側にも外側にも塗膜の亀裂が入ってないような状態だったんです。

「何をあたりまえな?」って感じですが、根来を模して作られた新しい時代の品ならまだしも、出自の明らかな根来、あるいはそれに類する今回の展示物の作られた年代を考えると、通常は素地の木材の乾燥による寸法変化に塗装と下地のうるし膜が追従できなくなり、亀裂が入ります。

これは塗装用語では「チッピング」とか「クラッキング」とか言われる状態で、漆用語では「断文(だんもん)」と言うそうですが、やはり今回展示の多くにも見られます。

ところが、このNo284、No288の椀にはそれがないんですね~。

「ゴツッ!!」っとでかい音をさせながらガラスに頭をぶつけて、係員がすっ飛んでくるくらいに寄って見た(痛かった)感じでは、木目のヤセがうっすらと見える以外には布等が張られいるような感じも無く、きれいに(という表現が妥当かどうかは悩ましいですが)朱が擦り減って黒が出ている椀・・といった印象です。
つまり、その状態で、今でも普通に椀として使えるコンディションにあるんです。

他の展示物では、亀裂の入った漆膜が素地から剥離しているものが多々ある中で、この椀は椀としての機能を保ったまま展示されているわけです。

ってなわけで、この椀の素地材料や木取り、塗膜構成に大いに興味をひかれた訳だったのです。

もちろん、漆業界の団体で行ったので、今回のMIHOの豊富な根来の展示の中で、皆さんおもいおもいに引っ掛かった品があったのですが、私の場合はこの椀の前でずっと大騒ぎをしていました(笑)
「おいおい、こいつはヤベーよ、スゲェーよ」・・と。

実はこの一年、「椀」について色々と考える機会があったせいか、このNo288はひとつの答えにさえ思えました。
これが、後年になって根来調に作られた贋作ではない限り、「素地のあり方」「塗膜のあり方」の大きな指針を示してくれたように思えました。
いえ・・、正確には、(私が)「そう考えていて、既に制作をスタートしている仕掛のモノ」に対して、「OKそれだよ、その方向性でいいんだよ」と、背中を押してもらったような、そんな風に感じました。

それはつまり、「塗膜を破壊しないような寸法安定性の高い素地」と、「素地の寸法変化に対応できる可撓性の高い漆膜」の組み合わせです☆

この辺は語りだしたら長いくせに、うまく整理して話せないくらいに思索がこんがらがっているので、おいおい現物を使ってご紹介させていただきたいと思います♪


さてこの「根来」展、9月1日~12月15日までの開催期間ですが、会期が四分割されていて、クールごとに展示物の入れ替えが行われるようです。
【展示スケジュール】
http://www.miho.or.jp/japanese/collect/archives/2013/aulist.htm

んでもって、残念ながらNo288の展示はもう終了していて、なんともう再展示出されませんΣ(°д°;;)
もっと早く報告記事を書くべきでした。。
ごめんなさい・・・(ノд・。)

でもでも、1期では展示されていなかった未だ見ぬ面白いものが展示替えで登場しているかもしれませんっ☆☆

ってなわけで、また行ってみたいです!!